
GXR Mマウントユニット
新潟市美術館で開催中の草間彌生「永遠の永遠の永遠」を見てきました。
巡回展で、既に何カ所かで開催したようです。
新潟市美術館では20年ぶりとか。
20年前のも見ていて、その時はカボチャどかニョキニョキしていた記憶がありますが、今回の展示は最近の平面作品が中心。
白地に赤い水玉のなど、水玉の立体は少なめ。
草間弥生というと水玉のやつや、ニョキニョキはえてきたようなやつの印象が強いし、これまで平面作品をまとめて見たことがありませんでした。
そのせいか新鮮で、また圧倒的。
入ってすぐの展示は白地に黒だけで描かれたドローイング。
基本的にその先もその先もドローイング。
ペイズリー柄のような目のような虫のような顔のような眼鏡のような覗いているような覗かれているような線が描かれたドローング。
色が付いてるか、どんな色なのか、色の組み合わせはどうか、なんてことは気にならない、どうでもよくなって、線が迫ってきました。
他の作品もそうですが単純な調子のない色なのに動きだしそうな飛びたしそうな吸い込まれるような立体のような平面。
ゲシュタルト崩壊とは逆に見ていると何か意味を見出しそうな感覚です。
それがどんな意味でどんな価値があるかさっぱりわからないけれど、五里霧中というわけではなく、はっきりとした意識の中で草間彌生の魂に触れたような気がしました。
これらの作品が魂から生まれていなければ何から生まれたのか。
試行錯誤や迷いのない芸術だけを欲する魂は一方的に欲求を吹き出し続け、吹き出た強い欲求が平面に形付けられた。
そう確信しました。