2014年5月20日火曜日

砂壁をペンキ塗ったら思っていたより綺麗に出来た!

週に1日しか使わない、ほぼ空き家を活用しようと考え、改装中です。
改装といっても業者に頼むほどではないというか、そんなにお金をかけられないので、DIYで。
DIYですので出来る事に限りがあります。
古い家なので和室ばかり。和室の畳を剥がしてフローリングの洋室に変える、なんてのは難しそうなので、和室のママで出来ることを考えて、壁と柱の色を変えてみようということに。
とりあえず、面積が大きいため変化を感じ達成感がありそうな砂壁の塗装から手をだしました。
古い和室によくある砂壁ですが、その上に壁紙を貼るというわけにもいきません。
もし壁紙を貼るなら、壁に枠を作ってその上に石膏ボードを貼って、その上に壁紙を貼ることになるかと思います。
現在の壁の内側に壁を作るので少し狭くなるけど断熱材も入れられるし挑戦したいのですが、自信がないので、一番簡単そうな塗装に。

砂壁に何を塗るか

砂壁を塗ることに決めましたが”何を塗るか”の選択肢が残っています。
具体的にはペンキ、珪藻土、漆喰があります。
ペンキはペンキで、珪藻土と漆喰は呼吸するとかなんとかで流行っているらしい塗り壁です。
珪藻土は使ったことがありますが、ちょっと塗るだけでも1万円くらいかかります。
漆喰の方が珪藻土より安い気がしますが、それでもペンキよりは高い。
ちなみに今回塗った砂壁は合計すると約5平方メートルで、ペンキなら2300円くらい。
漆喰のうま~くヌレールだと5000円くらい。
値段の他にペンキと比べると漆喰や珪藻土をムラなく塗るのは難易度が高いということも、避けた理由の一つ。
まっ平らに仕上げるのが難しい。
最後の仕上げをコテで平らにするのではなく、スポンジや手袋で模様をつけながら仕上げる方法もありますが、上手くできたらいいけど、微妙なものになりそうで。
それに比べればペンキは塗ればそのうちムラもわかりにくくなり難易度はずっと低い。
という金銭面と難易度でペンキ一択です。

しっかりと材料を揃える

段取りよく作業するためには、最初が肝心です。

砂壁の塗装の流れはこんな感じです。
・掃除する
・養生する
・補修部分があれば補修する
・下地を塗る
・ペンキを塗る
・完成!

材料は
養生テープ(マスキングテープ)、補修用のパテ、下地用のシーラー、ペンキ、それとペンキを塗る刷毛やローラー、ペンキを受ける皿。
(ペンキが油性なら刷毛などを洗ううすめ液が必要になりますが、今回は水性を使ったのでなし)

何はともあれ、必要な道具や材料がなければ始まりません。とりあえず道具、材料を揃えることから始めました。
早速、ホームセンターに買い出しへ行きたいところですが、実際には塗る前に、塗る場所の面積を計算して、面積に合わせて材料を揃えることが必要になります。
面積がわからないと、塗り始めてからペンキが足りない!ということになりかねないので、ちゃんと測って計算しておかないと駄目です。

まずは養生から

というわけで、材料がそろったら養生からはじめあす。
養生ってのは塗らない部分をペンキで汚れないようにしてあげる作業です。
よくある緑の養生テープを使って、塗装する部分としない部分の境目に貼っていきます。
ピタッと貼っておかないと、隙間からペンキが入り込むのでしっかりと貼ります。
塗るのは適当でも2回3回と塗っていけば綺麗になりますが、養生は1回だけなので、1回をしっかりとやらんとダメです。
実際、時間も結構かかります。
養生から塗り終わりまで、作業時間は合計で7時間くらいでしたが、養生だけに2時間近くかかったような気がします。
アルミの足場があると、高い部分の作業が楽でいいのですが。

しっかりと養生したらシーラーを塗っていきます。
シーラーっていうのは下地で、ペンキのくっつきをよくする目的と、アクと呼ばれる浮き出てくる汚れを抑える目的があります。
砂壁などに使うシーラーは霧吹きのような容器に入ったタイプと、刷毛で塗るタイプがあります。
今回は塗るタイプを使いました。
塗るタイプは薄めたり、原液で使ったりできる点、あとは値段が安い気がする点で決めました。
塗るタイプのシーラーを霧吹きに詰めてもいいみたいです。
試しにやってみましたが、どのくらい吹き付けたらいいのかわからなくなったので、結局刷毛で塗りました。

砂壁だとアクが出ることも少ない気がするので、びゃーっと塗っちゃえば大丈夫でしょう。
といっても、砂壁は水を吸うので、なかなかびゃーっとは濡れません。
塗り終わって、乾くとちょっとザラザラする表面になりました。
ペンキを塗らなくても、シーラーだけ塗っておくと砂壁がボロボロと崩れなくなります。
シーラーは2回塗るように書かれていますが、濃い目を1回塗りにしました。

5平方メートルでも塗れば上手くなる

シーラーが乾いたらいよいよペンキ塗りです。
ペンキは壁紙クロス用というのを使いました。
カンペハピオ 水性かべ紙クロス用 ミルキーホワイト 1L
カンペハピオ
売り上げランキング: 70,467
缶入りじゃなくて、パウチ容器入りで、捨てるのも簡単そうなので選びました。
ちなみに、1リットルで4.9~7平方メートル塗れると書いてあり、砂壁を約5平方メートル塗ったらほとんど無くなりました。
その後、平滑な漆喰の壁にも塗りましたが、こっちは8平方メートルくらい塗れたと思います。砂壁は表面の凹凸がある分、ペンキの量が必要になるんじゃないかと思います。
ペンキを上手く塗るコツとか知らないし、どうせ1回では綺麗に塗れないので、ババーっと塗っていきます。
適当に塗っていても次第に上手くなるもので、塗り始めと終わりを比べると明らかに終わりの方が綺麗に塗れていました。
ということは、ムラが目立ちそうな場所(目の高さ)は後回しで、ムラが目立ちにくい場所から塗り始めるといいんじゃないかと思います。
1回目が乾いたら2回目を塗って、ムラっぽいところがあればそこを塗っておしまい。
乾いたら養生テープを剥がして完成。


素人が塗ったのにちゃんと綺麗に見える

養生テープが付いているうちはなんだか見栄えが悪いというか未完成感がありますが、剥がしてみると一気に見違えます。
これぞ達成感。
素人が塗ったとは思えない、上出来な出来上がり。

失敗したこと

養生も綺麗にできて、はみ出したりもしなかったのですが、失敗したかなぁと思うことが一点。
砂壁の他に柱なども塗ろうと思っているのですが、塗った砂壁の上に養生テープを貼ったら塗装が剥がれてしまわないか心配です。
塗る順番は、柱などを塗った後に砂壁は最後に塗ればよかったのに、最初に塗ってしまいました。
柱など木の部分はペンキじゃなくてオイルステインにしようかなぁとか、何色にしようかなぁと決められず、砂壁は白にすることは決めていたので、決まっているところから手をつけようと考えたのが間違いでした。
粘着力の弱いマスキングテープなら大丈夫だとは思いますが、段取りが悪いとこうなっちゃうのです。
段取りマジ大切。

気がついたこと

・砂壁はペンキが減りやすい
・塗り始めは目立たないところから
・段取り大切
・他の壁も塗りたくなる

その後のDIY内装

柄物の壁紙を砂壁に貼る
洗剤とオキシドールで出来る白木の漂白、アク洗い
柱にステインを塗ってみた
アイロンで貼るふすま紙と障子紙、襖は市松格子にしてみた