2013年1月7日月曜日

スカイフォール

IMG_0372
EOS 5D EF 35mm f2

007スカイフォールを見てきました。
50周年記念作品ということもあってか、007シリーズを多少見てきた人には嬉しいというかニヤニヤできる感じになっているようです。
私はシリーズをそんなに見ていないのですが、なんとなくわかる気がしますが、たぶんわかっていないとこもあるんじゃないかと思います。
そんな記念的な作品ですがスカイフォールが全く初めての007でもそれなりに面白いと思います。

初めての007でも面白いだろうと思うのは、スカイフォールがこれからの007のたたき台というか、この映画の設定をもとに続くと思われるから。
これまでの007を踏襲しながらも、次の007につながるような作りになっています。

それと最近の007としてはかなりシンプルな作りになっているから。
007はスパイという諜報活動の性格上、複雑なストーリーになりがちですが、スカイフォールは単純です。

映画において、最近はハッキリとした敵を作りにくいという状況です。
東西冷戦時代は西側にとって東側の体制ははっきりと敵と言えましたが、冷戦がなくなってからは明確に敵視する相手を作りにくくなり、宇宙人を敵にしたり天災を相手に戦う映画が増えました。
現実には色々な対立がありますが、それを映画として面白おかしく扱うことは難しい対立です。
007は設定上、宇宙人や天災と戦うことは難しく、そうなると人間関係や利害関係をこねくり回してしまいがちですが、スカイフォールは単純な敵をつくりました。
わかりやすい動機を持っている敵。どういう動機なのか、書きませんが。

わかりやすいシナリオということもあってか、007の色っぽさはかなり弱いのは残念な感じ。
一方でアクションシーンが多すぎる気がしないでも。
スカイフォールは原点回帰的なところがあるので、そんなに派手なアクションシーンが無くてもいいんじゃないかなぁと思いますが、それでも他の映画よりは控えめかもしれません。

ダニエル・クレイグの007はあと3つくらい作りそうな感じがするので、これを見ておけばあと10年ちかくは007の話題についていけるでしょう。
10年後、2023年に「初めて007を見るなら何がオススメか?」とアンケートをとったらスカイフォールが1位になるでしょう。

007/スカイフォール オリジナル・サウンドトラック
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