2013年3月10日日曜日

文系か理系か、自己申告制でいいと思う

文系か理系か、という議論というか興味は多くの関心を集めるようです。

理系と文系の本当の違い
理系の議論と文系の議論

どちらも「はてな」の中なので、「はてな」を使う人にそういう傾向が強いだけで一般的にはどうでもいい話題なのかもしれませんが、なんとなく文系か理系かというのは血液型による性格分析的なものにも通じるものがあり、どうでもいいような関心、が持たれているような気がしています。

私は工学部なので一応理系だと思います。
理系の花型というか理系っぽさは数学とか物理が思い浮かぶのですが、私は化学をやっていたのですが、化学は理系界の中では数学とか物理の世界とは少し離れているような気がします。
というのは、化学というのは結構いい加減で都合がいい。

化学というと、実験で人工的な化合物を合成するイメージがあると思います。
恐らくそのイメージは、例えばAとBを反応させるとCが出来る、こういったものだと思います。
高校の化学の教科書にはそう書いてあるので。
しかし、実際に合成するとAとBを反応させると目的とするCの他に、何故かDとかEとかFとか余計なものが合成されることが多々あります。
多々あるどころか、それが一般的です。
教科書には書かれていない反応が実際には起こっているわけです。

理系は再現性を求めるなんて話もありますが、化学はこの辺もわりといい加減。
AとBを反応させた時、CとDとEが常に一定の割合で生成するわけではなくて必ずバラつきがあります。
このバラつきを統計学的に判断していなくても論文になります。
再現性という概念が割りといい加減です。
また、教科書に載っていない反応の扱いですが、理屈をつけて説明することもありますが、出来ない事もかなりあります。
そして、説明できなくても論文になります。
この辺の説明出来ない部分が、化学は結構いい加減で都合がいい、と考えている理由です。

そんな都合のいい化学を、それでも理系だと思っていますが、数学者や物理学者からみたらとても理系とは遠いものだと考えるかもしれません。
わかりませんが。
わからないので、文系か理系は自己申告制で構わないと思うのです。
文系と理系で分ける目的がはっきりとしていないなら。
目的があり分類する場合は、その目的にそって分類を行えばいいわけで、目的がはっきりとしないのであれば分類の基準もはっきりしません。
よって、自己申告で問題ないでしょう。