2012年11月21日水曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Qを見た感想と疑問点

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Qを見ました。
テレビで冒頭6分ほど公開されましたが、あれを見て何じゃこりゃ?との思いと、まさかまた話が変わったのか?とも思いました。
突然宇宙っぽいところからアスカがミッションを遂行し
映画ももちろんテレビで公開されたやつと同じ出だしで、音が凄いという違いはありますが、例の冒頭6分が過ぎてもヤッパリ話が変わったんじゃないのか?という考えが強くなりましたが、最終的にはキチンと続いた内容でした。
以下ネタバレ

内容をまとめると
・アスカ大活躍
・アスカは姫
・アスカは色々知ってるっぽい
・シンジはバカシンジからガキシンジに
・シンジはアスカを守らなかったらしい
冒頭からしばらくはロボットアニメのような展開が続きます。
何も知らないシンジ君に説明がないのは見る側にも同様、説明がないまま話は進みますがカヲル君の登場からぐっと話がエバーに戻りました。
劇中でカヲル君がニアサードインパクトと14年間を知らないシンジ君に説明するせいでもありますが、カヲル君に対して大きな意味を持って私がエヴァを見ていた、ということもありそうです。
カヲル君が好きといことじゃなくて、物語の鍵的な意味で。
これまで同様シンジ君の物語ではありますが、アスカの物語でもあるように思えました。
旧劇では「あんたバカぁ」と「気持ち悪い」のアスカでしたが、この変化はファンの期待に応えたのか、なんでしょう?
他にも色々疑問点があるのでストーリー的な疑問点をピックアップします。

Qの疑問点

・ミサトはサードインパクトの発生を厭わない感じに見える破の最後だったのに、(ニア)サードインパクト発生をシンジ君のせいにしている?
・りっちゃんはゲンドウの共犯者ともいえる立ち位置なのになぜ反ネルフ?
・ミサトやリッちゃんはサルベージされたシンジ君に初めて会った時になぜ説明しないのか
・りっちゃんはなぜSDATを返した?
・アスカはなぜガキシンジと呼ぶのか?
・アスカのプラグスーツがツギハギだらけ?
・アスカが助けてくれなかったというのは?
・なぜコネメガネ?
・繰り返すの?

ミサトはサードインパクト発生をシンジ君のせいにしている?

Q以前からの登場人物である14歳年をとったミサトとりっちゃんですが、なぜネルフを、ゲンドウを阻止しようとしているのでしょうか?
未完に終わった?サードインパクトの続き、フォースインパクトを阻止するためですが、破の最後で起きたサードインパクトの際、ミサトはシンジ君を止めずに「行きなさい」と言っていました。
これはサードインパクト発生を厭わない、むしろ後押ししたように思えますが、その贖罪の気持ちからか、途中で止ったサードインパクトの続き、フォースインパクト阻止を目的として新組織を作ったのでしょうか?
そしてシンジ君に対するあの態度。

りっちゃんはゲンドウの共犯者なのになぜ反ネルフ?

リッちゃんに関しては、少なくともTV版ではゲンドウの共犯関係にあり、ゲンドウと目的が全く同じではないかもしれませんが、冬月に次ぐ共犯者であり、ゲンドウの目的はともかくゼーレの目的、死海文書についてはゲンドウと同じ程度に知っていたようでした。
TV版では人類補完計画を推進する側でした。
新劇版でもエヴァが何者か、使徒との関係などはミサトよりも知っているようでした。
そういった立場にあるにもかかわらず、ニアサードインパクト後の宗旨替えは何があったのでしょうか?
しかもその二人をトップとして作戦行動を行う組織というのも妙に思えます。

ミサトやリッちゃんはサルベージされたシンジ君になぜ説明しないのか
そして、なぜ説明しないのか?
フォースインパクトのトリガーとなる可能性が高いからできるだけ知らせたくない、という事が考えられます。
何か情報を提供することで感情的になる可能性を考え、できるだけ情報を遮断したいという考えなのかもしれません。
まるで取調室のような透明な板で仕切られてミサト、リッちゃん、アスカと面会した事はシンジから危害を防ぐための板ではなく、14年前の登場人物との過剰な接触はシンジ君を精神的に刺激させることを防ぐためでしょうか?

りっちゃんはなぜSDATを返した?
では、なぜSDATをシンジ君に返したのでしょうか?
初号機から出てきたものであれば、なんらかの思い入れがあるものであると容易に想像出来ます。
作中では描かれているものの、りっちゃんやミサトが知っているかどうかわかりませんが、SDATはゲンドウやレイとの繋がりを呼び起こさせるものであり、安易にシンジ君に渡すのはあまりにも軽率というか、無警戒。
単純にシンジ君を感情的にさせたくない、というわけではないのか?

アスカはなぜガキシンジと呼ぶのか?
「何とかしなさいよバカシンジ」というアスカの呼びかけに対し、いともたやすく応えたシンジの姿勢をガキと感じたのでしょうか?
単純に14年間何も変わっていないシンジに対し、アスカの方は変わっているので、その差をガキと言ったのでしょうか?
14年ぶりの対面では透明で厚い壁にヒビが入るほどの拳をつきつけました。
この怒りはサードインパクトを起こしたシンジに対する怒りなのか、ガキシンジと呼ぶように子供のままのシンジに対する憤りなのか、助けてくれなかったという怒りなのか。
色々な感情が複雑に合わさったものと考えるのが自然でしょう。
そうであるなら、アスカもまた子供っぽい感情表現しかできず、その自覚ともどかしさからガキシンジと呼んだのかもしれません。

アスカのプラグスーツがツギハギだらけ?
破から14年たったQではミサトもりっちゃんもマヤも厳しい表情の一方で、14歳の少年少女は14年後も同じ姿のままで、アスカは厳しい表情というよりも以前と同じように苛ついているように見えました。
そのアスカは眼帯姿で、シンジ君は眼帯を見てなんの疑問もなく14年前と同じ、あのアスカじゃんみたいな反応でした。
胸や足の付根あたりもそうだったような気がしますが、プラグスーツにツギハギがあるのはイマイチわかりません。
プラグスーツが貴重品で、14年間大事に使い続けたからでしょうか?
プラグスーツの下の体に合わせて、なにか生命維持装置的なものが胸にあり、それに合わせているのでしょうか。
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アスカが助けてくれなかったというのは?
アスカはエントリープラグをあけて中にいたシンジ君に対して、助けてくれなかったと言いました。
見ていた時はこのセリフで終わりかなと思ったら、もう少し続きました。
コネメガネもシンジ君がアスカを助けるように、みたいなことを言った気がします。
助けるってなんの事でしょうか?
6分の冒頭ではバカシンジと呼ばれ覚醒?したシンジ君がアスカを助けたように思えますが、助けなかったというのはこれではなく、別のことを指しているはずです。
破の最後に世界がどうなってもいいから綾波を助けようとしたシンジ君ですが、アスカを助けることで何か起こるのでしょうか?

・なぜコネメガネ?
骨メガネかと思ったらコネメガネでした。

・繰り返すの?
新劇版の次が繰り返すマークということで、何かが繰り返すのでしょうか?
あてにならなそうな予告編では2号機と8号機をくっつけたニコイチみたいなのがいましたが、次は時系列的にQの続きということなのか。

疑問は色々ありますが、エバーだったなぁというのが見終わった直後の感想。
館内が明るくなって、ぞろぞろと出口へ向かうと後ろの男性グループが、これをどうやってパチンコ(パチスロ?)にするのか、出来るのか?というような内容の会話をしていました。