2012年10月30日火曜日

動画・写真撮影用LEDライト、rotolightを買いました

撮影用のLEDライトを買いました。
rotolightというイギリスのメーカーのものです。
rotolightの特徴は円周状にLEDを配置し、さらに傾斜をつけていることで、照射角が非常に広くなっています。
rotolightの照射角は110度で、ほとんどのLEDライトはせいぜい60度前後、40度、30度なんてものもざらにある中で110度はかなり照射角が広い商品になっています。
ちなみに、アメリカでは撮影にLEDを使用する特許を持っているというライトパネルズが撮影用LEDの販売差し止めを求めているとか、なんとか。
ライトパネルズは映画撮影で使われるような照明機材を作っているそうですが、いくらなんでもという気がしますが。

さて、LEDライトですが、これが結構厄介者です。
それほど明るくない割に、直視できないくらいすごく眩しく感じます。
これはLEDのあかりは直進性が強いせいだと思います。
逆に言えば目の前から少しずらすだけで眩しさはそれほど感じなくなります。
ただ、ポートレートでの使用を考えていたので、この眩しさは予想外でした。
ポートレートで使う場合、アクセサリーシューに取り付けての使用はちょっと難しそうです。
ブラケットを使って、レンズからできるだけ離すか、三脚などを使ってカメラから離すことが必要になるでしょう。
それほど明るくなく、シャッタースピードで言えば1/2段分くらいしか稼げないのですが、それでもそれなりに陰影ができます。
直進性が強いためにグリッドを使ったような硬い光に近いものになっているのだと思います。
こういったことから考えると影を起こすよりも、影を作る方が向いている気がします。
日中の屋外、日陰ならレフ代わりに影を起こす用途にも使えるかもしれませんが、レフ板の方が使い勝手はいいでしょうね。
クリスマスのイルミネーションにも最近はLEDが中心になっていますが、出始めの頃は温かみが無いとか、刺すような光とか言われていました。
でも最近ではそれほど言われなくなったようです。
そんなことも考えると上手いこと配置すると、上手いこと行きそうな気はします。

ポートレートの使いにくさの一方で、静物は使いやすい。
最近有名な、シャッタースピードをバルブにしてLEDライトを動かして露出する方法が使えますし、熱がほとんどないので熱さに弱い被写体、アイスとかクリーム系などにも使えます。
rotolightでは少々大げさですが、LEDライトは外出先でのテーブルフォトにも使えそうです。
食べ物はハイライトが入るだけでも印象がガラっと変わることもあります。
特に焼いた肉や魚は効果があるような気がします、食べログやブログで一生懸命レビューをしている方にはよさそうです。

ところでrotolightは145ルクスで照射角は110度なので、388ルーメンになります。
マンフロットのMAXIMA LEDライト ハイブリッド84は850ルクス(1m)で照射角は40度?なので換算すると322ルーメンになります。
というわけでマンフロットの一番大きなLEDライトよりもrotolightはルーメンで考えると明るいことになります。
各社、LEDライトの仕様はルクス、ルーメン、照射角を示して欲しいのですが、あまりキッチリと書かれていることがないのは残念です。
もっと使われるようになると、この辺の問題も解消されるかと思いますが。

スチル撮影用のLEDライトは使い道もLEDライト自体も発展途上という感じがしますが、バッテリーが使える定常光ということで魅力があります。
いまのところ、とにかく工夫が必要ですが、工夫次第では思いもよらないようなライティングが可能になりそうな気がします。