タランティーノの新作です。
Wikipediaからあらすじを引用すると
ディープサウス。解放奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)がドイツ系賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)と共に、サディスティックでフランスかぶれの農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)に立ち向かい、奪われた妻のブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を救おうとする。こんな感じです。
いわゆるウエスタン、マカロニ・ウェスタン的な感じで始まりますが、次第にタランティーノっぽくなってきます。
そこにレオ様とサミュエル・L・ジャクソンが出てきて、ぐっと引き締まります。
その後、再度タランティーノっぽくなります。
奴隷制度を扱いつつ、タランティーノが大好きな復讐映画なのですが、見ていてこれは演じる側にもかなり精神的な負担があったのではないかなぁと思いました。
悪役ばっかりだし、悪役でなくてもそのあり方としても疑問を持ちたくなる役ばかりなのです。
結構なエグい描写があるということもありますが、奴隷の捉え方において精神的にくるものがあったのではないかと。
基本的に奴隷というと白人側から見た奴隷と黒人側から見た奴隷の二つに分かれることが多いと思うのですが、ジャンゴの場合はそれが終始ハッキリと分かれずに描かれています。
白人から黒人、黒人から白人
だけではなく
白人と白人、そして黒人と黒人。
それが最後まで一緒になっています。
奴隷であった黒人の無念を晴らすかのような復讐劇と評する向きもあるようですが、私にはそうは見えませんでした。
そういう部分もありますが、圧倒的な主従関係に従僕する描写は受け入れがたいのではないかと思います。
映画での主従関係は黒人が白人に仕えるというものだけでなく、白人が白人に仕え、黒人も黒人に仕えているのです。
さらに、レオ様とサミュエル・L・ジャクソンは立場が逆転するような関係。
こういった部分を作ることでガス抜きにもなるし、レザボアドッグスのような感じもあり、何より物語が面白くなる。
タランティーノらしいB級感やオマージュを出しつつも、非常にシリアス。
カメラワークもバカじゃねーととか思うけど、シリアス。
タランティーノが爆発してもシリアス。
非常に面白い映画ですが、デートには向来ません。